Claude Mythosとは?一般の人は使える?最新状況まとめ
答え:Claude Mythos(クロード ミュトス)は、Anthropicのとても強力なAIモデルです。ソフトウェアの弱点(脆弱性)を見つける力が非常に高いため、サイバー攻撃の「防御」に取り組む、審査を通った組織だけに提供されています。 2026年10月時点の最新版はMythos 5.1です。個人がClaudeアプリやClaude Codeで選んで使うことはできません。
一般の人が使える最上位クラスのモデルは、Claude Fable 5.1とClaude Opus 5.5です。
📌 本記事は2026年10月時点の公式情報(Project Glasswing、Cyber Verification Programの拡大(10月6日)、Claude Platformリリースノート)に基づいています。
いま分かっていること(早見表)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最新版 | Claude Mythos 5.1(2026年9月1日) |
| 誰が使える? | 審査を通ったセキュリティ関連の組織だけ(Project Glasswing参加組織、Cyber Verification Programの対象者) |
| 個人のClaudeアプリ・Claude Codeで使える? | 使えません |
| 一般向けの代わり | Claude Fable 5.1・Claude Opus 5.5など |
| なぜ限定? | ソフトウェアの弱点を見つけて悪用する力が高く、悪用された場合の被害が大きいため |
これまでの流れ
| 時期 | 出来事(公式発表) |
|---|---|
| 2026年4月7日 | Claude Mythos Previewを発表。招待制の研究プレビューとして、防御目的の「Project Glasswing」参加組織だけに提供 |
| 2026年6月9日 | Claude Mythos 5がGlasswing参加組織向けに登場。同じ日に、一般の全利用者向けにはClaude Fable 5が登場 |
| 2026年9月1日 | Claude Mythos 5.1がGlasswing参加組織向けに登場。一般向けにはClaude Fable 5.1 |
| 2026年10月6日 | セキュリティ担当者向けの申請制度「Cyber Verification Program」を拡大。3つの段階に分け、対象者はMythos 5.1も使えるように。Glasswing参加組織はこの制度の最上位に移行 |
つまり、Mythosは「一般向けモデル(Fable)と並んで、防御目的の専門家向けに別ルートで提供され続けている」というのが現状です。
なぜ一般公開されないのか
公式の発表によると、Mythos Previewは主要なOSとWebブラウザのすべてで、数千件の深刻な脆弱性を見つけました。発表で紹介された例は次のとおりです。
- 世界有数の堅牢なOSとされるOpenBSDで、27年間見つかっていなかった弱点を発見
- 動画処理で広く使われるFFmpegで、16年間見逃されていた弱点を発見
- Linuxの複数の弱点を自分でつなぎ合わせ、一般ユーザーの権限から完全な管理者権限を奪う手順を組み立てた
Anthropicは、こうした能力が悪意のある人の手に渡ると、経済や公共の安全、国家安全保障に深刻な影響が出かねないと説明しています。そこで、まず守る側(防御側)に先に使ってもらうために、Project Glasswingを立ち上げました。
💡 なお、これらの弱点はソフトウェアの開発元に報告され、発表時点で修正済みと公式に書かれています。
Project Glasswingとは
2026年4月に始まった、重要なソフトウェアを守るための共同の取り組みです。
- 立ち上げ時の参加企業:AWS、Apple、Broadcom、Cisco、CrowdStrike、Google、JPMorganChase、Linux Foundation、Microsoft、NVIDIA、Palo Alto Networks(とAnthropic)
- 重要なソフトウェアを作り・守る40以上の組織にも提供
- Anthropicは最大1億ドル分の利用クレジットと、オープンソースのセキュリティ団体への400万ドルの寄付を約束
10月6日の公式発表では、参加組織などが2026年4〜7月に少なくとも12万9,000件の脆弱性を確認したと報告されています(一部の組織の報告だけを集計した、控えめな数字とされています)。
10月に始まった新しい申請制度(Cyber Verification Program)
2026年10月6日、Anthropicはセキュリティ専門家向けの申請制度を拡大し、3つの段階に分けました。どの段階でも、Opus 5.5・Sonnet 5.5・Mythos 5.1などの最新モデルを、通常より制限をゆるめた状態で使えます。
| 段階 | 対象の例 | 審査の目安(公式) |
|---|---|---|
| Defense Access(防御) | 企業・大学・自治体などのセキュリティチーム、病院や水道など重要インフラの運営者、オープンソースの管理者、実績のある個人研究者 | 数日 |
| Red Team Access(攻撃テストも可) | 社内のレッドチーム、セキュリティ診断会社など(組織のみ) | 数週間 |
| Specialized Access(最も制限が少ない) | 航空・電力網・通信・銀行間送金など、命や市場に関わる仕組みを検証する限られた組織。米国政府と連携して審査 | 個別に詳しく審査 |
ポイントは、一般向けのモデル(Opus 5.5・Fable 5.1・Sonnet 5.5)では、サイバー攻撃につながる作業の多くが安全のためにブロックされることです。その一方で、自分のコードのレビューや、既知の問題の修正、自分のソースコードの弱点探しなどには、一般向けモデルのままで使えると公式に書かれています。
ふつうのClaude Codeユーザーへの影響は?
直接の影響はほとんどありません。 Mythosは選べませんが、一般向けの最上位モデルで十分に高度な作業ができます。
| やりたいこと | 使うモデル |
|---|---|
| 迷ったら・普段使い | Claude Opus 5.5(公式の「迷ったらこれ」) |
| 長時間の難しい作業を任せたい | Claude Fable 5.1 |
| 自分のアプリのセキュリティを確認したい | 一般向けモデルで「このコードにセキュリティ上の問題がないか確認して」と頼めばOK |
モデルの選び方は「Claude Opus・Sonnet・Haikuの違い」で詳しく解説しています。
よくある質問
Q1. お金を払えばMythosを使えますか? A. いいえ。料金プランでは選べません。防御目的のセキュリティ業務をしている組織や研究者が申請し、審査を通る必要があります。
Q2. 「Mythos」と「Fable」はどう違うのですか? A. 公式の発表では、同じ時期にMythosは限られた組織向け、Fableは一般の全利用者向けとして登場しています(6月のMythos 5とFable 5、9月のMythos 5.1とFable 5.1)。一般向けのFableには、サイバー攻撃につながる作業を防ぐ安全対策がかかっています。
Q3. いつか一般公開されますか? A. 2026年10月時点で、Mythosを一般公開する日程は発表されていません。現状は「一般向けにはFable・Opusを提供し、Mythosは審査制で専門家に提供する」という形が続いています。
Q4. 日本の会社でも申請できますか? A. 申請ページは公開されていますが、国や地域ごとの条件は発表記事には書かれていません。Specialized Accessは米国政府と連携して審査すると明記されています。
まとめ
- Claude Mythosは、脆弱性を見つける力が非常に高いため、防御目的の組織だけに提供されているAI
- 最新版はMythos 5.1(2026年9月)。個人のClaudeアプリやClaude Codeでは使えない
- 2026年10月、セキュリティ専門家向けの申請制度が3段階に拡大され、Mythos 5.1の利用ルートが広がった
- 一般の人はOpus 5.5やFable 5.1を使えば大丈夫



