Claude Opus・Sonnet・Haikuの違いを徹底比較【2026年10月】Fableを含む最新4モデルの選び方
ClaudeCodeを使い始めると、「Opus」「Sonnet」「Haiku」、さらに「Fable」というモデル名が出てきて、どれを選べばいいか迷いますよね。この4つは「賢さ」「速さ」「料金」のバランスがそれぞれ違い、用途に合わないモデルを選ぶと、無駄に高い料金を払ったり、逆に必要な精度が出なかったりします。
この記事では、2026年10月8日時点のAnthropic公式ドキュメントに載っている情報をもとに、最新4モデルの違いと選び方を、エンジニアでない方にも分かるように整理します。
結論:迷ったらOpus 5.5。難題はFable、量をこなすならSonnet・Haiku
Anthropicの公式ドキュメントは、どのモデルにするか迷ったら、ほとんどの用途でまず Opus 5.5 から始めるよう案内しています。そのうえで、特に難しい推論や長時間のエージェント作業には Fable 5.1 を勧めています。
| 項目 | Claude Fable 5.1 | Claude Opus 5.5 | Claude Sonnet 5.5 | Claude Haiku 5.5 |
|---|---|---|---|---|
| 公式の位置づけ | 難しい推論・長時間のエージェント作業 | 長時間のエージェント型コーディングと知的作業 | 速さと賢さのいちばん良いバランス | 大量・即答が必要な作業(分類・抽出・振り分けなど) |
| 速さ(4モデルの中で) | 遅め | 普通 | 速い | 最速 |
| 入力料金(100万トークンあたり) | 10ドル | 4ドル | 2ドル | 0.10ドル〜 |
| 出力料金(100万トークンあたり) | 50ドル | 20ドル | 10ドル | 0.50ドル〜 |
| 一度に扱える量(コンテキスト) | 100万トークン | 100万トークン | 100万トークン | 100万トークン |
| 最大出力 | 12.8万トークン | 12.8万トークン | 12.8万トークン | 12.8万トークン |
| 考える深さの初期設定(effort) | high | medium | high | medium |
| APIのモデルID | claude-fable-5-1 |
claude-opus-5-5 |
claude-sonnet-5-5 |
claude-haiku-5-5 |
※料金はAPIで使う場合の基本料金です(公式の料金ページより)。まとめて処理する「Batch API」は半額になり、同じ内容を繰り返し読み込む「プロンプトキャッシュ」を使うとさらに安くなります。 ※Haiku 5.5は、1回の入力が10万トークンを超えると、入力0.50ドル・出力2.50ドルに単価が上がります。
ざっくり言えば、業務で本格的に使うならOpus 5.5、いちばん難しい問題だけFable 5.1、量の多い作業はSonnet 5.5やHaiku 5.5に任せる、という考え方です。
そもそもClaudeのモデル階層とは?4つの名前の意味
ClaudeはAnthropic社が開発しているAIで、いまは4つの階層が用意されています。上から順に Fable(フェイブル)、Opus(オーパス)、Sonnet(ソネット)、Haiku(ハイク)です。
名前はどれも文学の形式から取られています。Opusは「大作」、Sonnetは「14行の詩」、Haikuは「俳句」、Fableは「寓話」です。もともとOpus・Sonnet・Haikuは、作品の長さでモデルの規模感を表していました(大作は重厚、俳句は短く俊敏)。
2026年10月時点の最新世代は、Opus・Sonnet・Haikuが5.5、Fableが5.1です。2026年9月から10月にかけて5.5世代がそろい、最後にHaiku 5.5が10月7日に公開されました。
モデル名は「階層の名前+バージョン番号」の組み合わせです。前の世代のモデルも、すぐには使えなくなりません(くわしくは後半の「前の世代のモデルはどうなった?」で説明します)。
4モデルの性能・得意分野の違い
公式ドキュメントの説明をもとに、4モデルの得意分野を整理します。
| モデル | 強み | 気をつけたい点 | 向いている作業 |
|---|---|---|---|
| Fable 5.1 | いちばん深く考える。難しい推論や、長時間かかるエージェント作業 | 料金が最も高く、応答も遅め | Opus 5.5で試しても精度が足りない難問、大規模な設計 |
| Opus 5.5 | 長時間のコーディングや知的作業。公式の「迷ったらこれ」 | Sonnet・Haikuより料金が高い | 新規アプリ開発、難しいバグの原因調査、設計の判断 |
| Sonnet 5.5 | 速さと賢さのバランスが良い | いちばん難しい問題ではOpus・Fableに一歩ゆずる | 要件がはっきりした実装、テスト作成、文章づくり |
| Haiku 5.5 | 最速・最安。分類・抽出・振り分けが得意 | 複雑な設計や、全体の整合性を考える作業には向かない | コミットメッセージ作成、ログの分類、定型的な整形、サブエージェント |
特にHaikuは、「人がやると時間がかかるけれど、やること自体は単純」な作業で真価を発揮します。たとえば「この変更内容を見て、1行のタイトルを付けて」といった作業はHaikuに任せると一瞬で返ってきます。逆に「このアプリの認証設計の問題点を探して」のような作業をHaikuに任せるのは危険です。
料金比較:実際にいくらかかるかシミュレーション
APIで使う場合の料金は「使ったトークン数 × モデルの単価」で決まります。1日にコーディング作業をする想定で、30日分をざっくり試算しました(公式の基本料金で計算。キャッシュやBatch APIの割引は入れていません)。
| 利用シナリオ | 入力/日 | 出力/日 | Fable 5.1 | Opus 5.5 | Sonnet 5.5 | Haiku 5.5 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 軽い利用(質問が中心) | 10万 | 2万 | 約60ドル | 約24ドル | 約12ドル | 約0.6ドル |
| 標準的な利用(実装あり) | 50万 | 10万 | 約300ドル | 約120ドル | 約60ドル | 約3ドル |
| たくさん使う(大規模) | 200万 | 50万 | 約1,350ドル | 約540ドル | 約270ドル | 約14ドル |
たくさん使う場合、Opus 5.5とHaiku 5.5では約40倍、Fable 5.1とHaiku 5.5では約100倍の差になります。ただし大事なのは「Haikuで十分な作業をHaikuに任せる」ことで、全部を安いモデルにすれば良いわけではありません。本格的な実装をHaikuに任せると、間違いが増えてやり直しが発生し、結果的に高くつくこともあります。
試算するときの注意点が2つあります。
- Haiku 5.5は、同じ文章でもトークン数が多めに数えられます。公式によると、新しい数え方(Claude 4.7世代以降と同じ方式)のため、Haiku 4.5より約30%多くなります。単価の安さだけで比べず、この点も頭に入れておきましょう
- ClaudeCodeは同じファイルを何度も読むため、プロンプトキャッシュが効いて、実際の請求は上の表より安くなることが多いです
なお、ClaudeCodeはAPIの従量課金だけでなく、ClaudeのProやMaxといった定額プランでも使えます。個人で使うなら、まずは定額プランから始めるのが分かりやすいです。プランの違いは ClaudeCode料金プランの選び方、APIの料金設定は Claude APIの課金設定 を参照してください。
応答速度:体感の違いはどこで出る?
公式ドキュメントは、4モデルの速さを「Haiku=最速、Sonnet=速い、Opus=普通、Fable=遅め」と比べています。実際の待ち時間は、入力の長さ・出力の長さ・考える深さ(effort)によって変わります。
ClaudeCodeで「ファイルを編集→確認→次の指示」というサイクルを素早く回したいなら、SonnetやHaikuの軽快さは大きな武器になります。一方、Opus・Fableは1回の問いかけで深い答えを返すぶん、やり取りの回数が減り、結果的に早く片づくことも多いです。
実務では、軽い質問はHaiku、調査や実装はOpus、という二段構えが効率的です。ClaudeCodeでは、メインの作業はOpusで進めつつ、定型的な作業だけHaikuに任せる、といった使い分けもできます。
ClaudeCodeでの選び方:用途別おすすめ早見表
| 用途 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 新規のNext.jsアプリ作成 | Opus 5.5 | 設計の判断が多い |
| Cloudflare Workersへのデプロイ調整 | Opus 5.5 | エラーが複雑になりがち |
| Opusでも解けない難しいバグ・大規模な設計 | Fable 5.1 | いちばん深く考える |
| 既存の関数の整理(リファクタリング) | Sonnet 5.5 | やることが明確 |
| テストの自動作成 | Sonnet 5.5 | パターンが決まっている |
| READMEや日本語ドキュメントの作成 | Sonnet 5.5 | 速さと品質のバランス |
| コミットメッセージ・PR説明の作成 | Haiku 5.5 | 短文で回数が多い |
| ログの分類・エラーメッセージの整形 | Haiku 5.5 | 速さ重視 |
| 社内ガイドラインに沿った業務開発 | Opus 5.5固定 | 品質と安全を優先 |
エンジニアでない方が個人開発をする場合は、まず公式の推奨どおりOpus 5.5で試すのが安全です。社内ルールで「Opusを使う」と決まっている場合はそれに従ってください。Sonnet・Haiku・Fableの使い分けは、慣れてきてから考えれば十分です。
モデル切り替えで失敗しないための注意点
非エンジニアの方が陥りやすい失敗を4つ紹介します。
1. 作業の途中でモデルを変えてしまう:長いやり取りの途中でOpusからHaikuに切り替えると、それまでの文脈の受け取り方が変わり、仕上がりの品質が急に落ちることがあります。基本は1つの作業の中で同じモデルを通すのが安全です。
2. 料金が思ったより高くなる:大きなプロジェクトを丸ごと読み込ませると、入力だけで数ドル〜数十ドルかかることがあります。Fableはさらに単価が高いので、本当に必要な場面に絞りましょう。
3. 「Haikuで十分」と思って失敗する:簡単に見える要件でも、全体の整合性を考える必要がある作業は、想像以上に推論力が要ります。重要な変更はOpusで安全側に倒すのが、結果的に安上がりです。
4. モデルによって「考える深さ」の初期設定が違う:上の表のとおり、初期設定(effort)はモデルによってhighだったりmediumだったりします。同じ指示でも、モデルを変えると考える時間や使うトークン数が変わる点に注意してください。
前の世代のモデルはどうなった?
公式ドキュメントでは、次の前世代モデルが「引き続き利用できる(Legacy)」として案内されています(2026年10月8日時点)。
- Fable 5
- Opus 5、Opus 4.8、Opus 4.7、Opus 4.6、Opus 4.5
- Sonnet 5、Sonnet 4.6
- Haiku 4.5
すでに設定ファイルなどで前のモデルを指定している場合、すぐに使えなくなるわけではありません。ただし新しく選ぶなら、最新の5.5世代(またはFable 5.1)がおすすめです。APIのモデルIDは、claude-opus-5-5 のようにバージョンまで含めて正確に指定してください。
各モデルの詳しい解説は Claude Opus 5.5の解説 と Claude Fable 5.1の解説 をどうぞ。
FAQ
Q1. 個人開発ならどのモデルがおすすめ? A. 公式の推奨どおり、まずはOpus 5.5がおすすめです。定額プラン(ProやMax)で使えば、使いすぎの心配も少なくなります。
Q2. SonnetとHaikuはどう使い分けるべき? A. 文章やコードを「作る」ならSonnet、決まった形に「分類・抽出・整形する」ならHaikuが目安です。
Q3. FableとOpusはどう使い分けるべき? A. 普段はOpus 5.5で十分です。公式も、Opus 5.5で考える深さを上げても精度が足りないときにFable 5.1を使うよう案内しています。
Q4. 料金が心配です。上限を設定できますか? A. APIを使う場合は、Anthropicの管理画面で月の利用上限を設定できます。最初は低めにしておくのが安全です(Claude APIの課金設定)。
Q5. 前のバージョン(Opus 4.8など)はもう使えませんか? A. 2026年10月時点では、前の世代も引き続き使えます。ただし、いずれ提供終了の予定が発表されるので、新しく始めるなら最新世代を選びましょう。
Q6. 業務利用のガイドラインで「Opusのみ」と決められています。これは合理的? A. はい、品質と安全を優先する合理的な選び方です。公式も「迷ったらOpus 5.5から」としています。
まとめ・おすすめ別の使い分け
最新4モデルの選び方を最後に整理します。
- 業務利用・本格開発・社内ルール準拠:Opus 5.5。迷ったらこれ
- Opusでも解けない難問・大規模設計:Fable 5.1
- 個人開発・趣味のプロジェクト:基本はOpus 5.5(定額プラン)、量が増えたらSonnet 5.5を併用
- 大量の定型処理・自動化:Haiku 5.5でコストを抑える
- 速さを重視したやり取り:Sonnet 5.5
非エンジニアの方は、最初から細かい使い分けを考える必要はありません。「まずOpus 5.5、慣れてきたら使い分け」で十分です。
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