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Claude CodeのAgent Skills入門【フォルダを置くだけでAIに専門スキルを覚えさせる】

Claude CodeのAgent Skills(スキル)機能を初心者向けに解説。SKILL.mdの書き方、CLAUDE.mdとの決定的な違い、Anthropic公式のドキュメント作成スキル(Excel・PowerPoint・PDF)の入れ方まで、2026年8月時点の公式情報で整理します。

公開: 2026-08-05·約10分で読める·#Agent Skills#スキル#SKILL.md

Claude CodeのAgent Skills入門

「毎回おなじ説明をAIにしている」「この作業のやり方、覚えておいてほしい」——そう感じたことはありませんか。

その答えが「Agent Skills(スキル)」です。ひとことで言うと——

手順書のファイルをフォルダに置いておくだけで、AIがそれを「特技」として覚え、必要なときに自分で取り出して使う仕組みです。

この記事では、スキルの仕組みと作り方、そしてAnthropic公式が配布している「Excel・PowerPoint・PDFを作れるようになるスキル」の入れ方まで解説します。

📌 本記事は2026年8月時点公式ドキュメント公式スキル集リポジトリに基づきます。

結論:スキル=「使うときだけ開く手順書」

知りたいこと 答え
スキルとは? SKILL.md というファイルに書いた手順・知識を、AIが必要なときに読み込む仕組み
置き場所 .claude/skills/スキル名/SKILL.md(プロジェクト用)または ~/.claude/skills/(自分専用)
呼び出し方 AIが自動で判断して使う。または /スキル名 で自分から呼ぶ
CLAUDE.mdとの違い CLAUDE.mdは毎回全部読まれる。スキルは使うときだけ読まれる
費用 追加費用なし(読み込んだ分だけ通常のコンテキストを消費)

CLAUDE.mdとの決定的な違い

「AIに覚えさせるならCLAUDE.mdがあるのでは?」と思った方、いい質問です。使い分けはこうです。

  • CLAUDE.md … 毎回の会話で必ず全文が読み込まれる。→ 常に必要な情報(プロジェクトの規約など)向け
  • スキル … 一覧には「タイトルと説明」だけが載り、本文は使うときだけ読み込まれる。→ たまにしか使わない手順・長い参考資料向け

公式も「たまにしか使わないドメイン知識はCLAUDE.mdではなくスキルへ」と明言しています。CLAUDE.mdが太ると指示が無視されやすくなるからです(詳しくは「公式ベストプラクティス日本語版」)。

つまり——いつも持ち歩くメモがCLAUDE.md、本棚の専門書がスキルです。

最小のスキルを作ってみる

たとえば「変更内容をまとめてリスクを指摘する」スキルなら、これだけです。

① フォルダを作る

mkdir -p ~/.claude/skills/summarize-changes

② その中に SKILL.md を作る

---
description: 未コミットの変更を要約し、危険な箇所を指摘する。「何を変えた?」「コミットメッセージを書いて」「差分をレビューして」と頼まれたときに使う。
---

## 現在の変更

!`git diff HEAD`

## 指示

上記の変更を2〜3行で要約し、リスクがあれば列挙してください。

これで完了です。再起動も不要(公式が「変更は即座に反映される」と明記)。次から /summarize-changes と打つか、「差分レビューして」と言うだけでAIがこのスキルを使います。

注目:`` !`コマンド` `` の魔法

上の例にある !`git diff HEAD` は「動的コンテキスト注入」という機能です。AIがスキルを読む前にこのコマンドが実行され、結果に置き換わります。つまり「常に最新の状態を見てから作業するスキル」が作れます。

description(説明文)がいちばん大事

AIは、スキル一覧の description を見て「今このスキルを使うべきか」を判断します。だから書き方のコツは——

「何をするか」+「いつ使うか」をセットで書く

# ❌ 弱い
description: デプロイ用スキル

# ✅ 強い
description: 本番環境へデプロイする手順。「デプロイして」「公開して」「リリースして」と頼まれたときに使う。

公式の設計指針も紹介しておきます。

  • SKILL.mdは500行以内。詳細は別ファイルに分けて、必要なときだけ読ませる
  • 一度読み込まれた本文はその会話の間ずっと残るので、1行1行を大切に(ここでもコンテキスト管理です)

便利な設定(フロントマター)

スキルには細かい制御も付けられます。よく使うものだけ紹介します。

設定 効果 使いどころ
disable-model-invocation: true 自分が呼んだときだけ動く(AIが勝手に使わない) デプロイなど、勝手にやられたら困る作業
user-invocable: false AIだけが使う(コマンドには出ない) 背景知識・参考資料
paths 特定のファイルを触るときだけ自動発動 「このフォルダの編集時はこの規約で」

公式配布の「ドキュメント作成スキル」を入れる

Anthropicは、Excel・PowerPoint・Word・PDFを作成できるようになるスキルを公式配布しています。これを入れると「この表データからExcelを作って」といった依頼ができるようになります。

入れ方はClaude Code内で1行です。

/plugin marketplace add anthropics/skills

その後、案内に従って「document-skills」を選んでインストールします(/plugin install document-skills@anthropic-agent-skills でも可)。

⚠️ 正確な注意:この4つ(docx/pdf/pptx/xlsx)は「ソース公開」ですが、公式にはオープンソースではないライセンスと明記されています。個人で使う分には問題ありませんが、「自由に改変・再配布できる」と誤解しないようにしてください。

知っておくと得する最新事情

カスタムコマンドはスキルに統合されました。 以前からある .claude/commands/ フォルダの自作コマンドと、スキルは同じ仕組みに統合されています(どちらも /名前 で呼べる)。既存のコマンドはそのまま動きますが、公式は今後スキル形式を推奨しています。スラッシュコマンド自体の解説は「スラッシュコマンド一覧」をどうぞ。

また、Claude Codeのスキルは「Agent Skills」というオープン標準に準拠しており、対応する他のAIツールでもそのまま使えます。書いた手順書が資産として持ち運べる、ということです。

よくある質問

Q1. プログラミングの知識がなくても作れますか?

はい。SKILL.mdは日本語の文章で書く手順書です。コードは不要です(コマンドを埋め込みたい場合だけ少し知識が要ります)。

Q2. スキルが使われているか確認するには?

/スキル名 で直接呼べば確実に使われます。AIの自動判断に任せる場合は、descriptionに「いつ使うか」を具体的に書くほど発動しやすくなります。

Q3. チームで共有できますか?

できます。プロジェクトの .claude/skills/ に置いてリポジトリにコミットすれば、メンバー全員が同じスキルを使えます。

Q4. サブエージェントとの違いは?

スキルは「手順書」、サブエージェントは「別働隊のAI」です。スキルの中から別働隊を起動する設定(context: fork)もあります。サブエージェントは「サブエージェントの使い方」で解説しています。

まとめ

  • スキルは「使うときだけ開かれる手順書」。フォルダに置くだけで完成
  • CLAUDE.mdは常時、スキルはオンデマンド。使い分けが公式推奨
  • description に「何を・いつ」を書くのが発動のコツ
  • !`コマンド` で最新状態を差し込める
  • 公式のExcel・PowerPoint・PDFスキル/plugin marketplace add anthropics/skills で導入

「AIに教える」が「ファイルを置く」に変わると、AIは道具から育てる相棒になります。まずは自分が毎回説明していることを1つ、スキルにしてみてください。

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